ブリュワーズに痛手 昨季新人王・ウィリアムスが壁を殴って骨折

すでに地区優勝を決め、ワールドシリーズ制覇を目指すブリュワーズに大打撃だ。日本時間9月30日、ブリュワーズはセットアッパーのデビン・ウィリアムスを10日間の故障者リストに登録したことを発表。デービッド・スターンズ編成本部長によると、ウィリアムスは地区優勝の祝勝会の数時間後、酒に酔った状態で壁を殴り、利き手である右手を骨折してしまったという。ウィリアムスは手術が必要となり、少なくともリーグ優勝決定シリーズが終わるまでは戦列に復帰できないとみられている。

現在27歳のウィリアムスは今季がメジャー3年目のシーズン。昨季は60試合制の短縮シーズンのなかで22試合に登板して4勝1敗9ホールド、防御率0.33、奪三振率17.67という驚異的なパフォーマンスを見せ、ナ・リーグの新人王に選ばれた。ただし、レギュラーシーズンの最終週に右肩を故障し、ドジャースと対戦したワイルドカード・シリーズには出場できなかった。

今季は開幕から精彩を欠き、6月上旬まで防御率は4点台だったが、それ以降は昨季のような安定感を取り戻し、直近27登板で自責点がついた試合は1試合だけ。シーズン通算では58試合に登板し、8勝2敗3セーブ、23ホールド、防御率2.50、奪三振率14.50と「2年目のジンクス」の影響を感じさせない好成績を残していた。

ウィリアムスは自身の骨折の経緯についてチームメイトに説明し、謝罪したようだ。「自分でもかなり動揺している。誰のせいでもなく、自分のせいだ。チームメイトやコーチング・スタッフ、ファン、いろんな人々をがっかりさせてしまったと思う。このチームで自分がどんなに重要な役割を担っているかということ、そして多くの人々が僕を信頼してくれていることを知っているからね」と語っている。

スターンズによると、ウィリアムスは他人との口論などに巻き込まれたわけではないという。酔った勢いで何かに腹を立て、壁を殴って骨折してしまったウィリアムス。ブリュワーズは絶対的セットアッパーの穴を埋め、ポストシーズンを勝ち抜いていくことができるだろうか。

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