エンゼルス・大谷翔平が米専門誌のメジャーMVPに選出 日本人初の快挙

シーズンMVP最有力候補の大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)が7日(日本時間8日)に米専門誌ベースボール・ダイジェストの2021年の野手部門の最優秀選手(MVP)に選出された。

同誌選出のMVPは1969年に始まり、今回が53回目だが、日本人選手初だ。18年に同誌のア・リーグ新人王に選出されている。ドジャースのマックス・シャーザー投手(37)が最優秀投手、ブルワーズのジョシュ・ヘイダー投手(27)が最優秀救援投手に選ばれた。

同誌はプレスリリースで、大谷について「100年以上前にわたって見られなかった二刀流のパフォーマンスを披露した」と評した。

打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁。投手では9勝2敗、防御率3・18、130回1/3で156奪三振。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」にあと1勝と迫った。

長年メジャーに携わるMLB元監督のバック・ショーウォルター氏、メッツでGMを務めたジム・デュケット氏、元選手のクリフ・フロイド氏や、現役記者ら19人が投票。1位票3ポイント、2位票2ポイント、3位票1ポイントで計算。大谷は1位票16、2位票1の計50ポイントを獲得した。

2位は1位票2、2位票14、3位票2で計36ポイントのブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)、3位は2位票4、3位票9で計13ポイントのナショナルズのファン・ソト外野手(22)だった。ア・リーグの本塁打と打点の2冠を獲得したロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手(31)は1位票1、2位票1、3位票3の計6ポイントで4位に入った。

大谷は全米野球記者協会(BBWAA)の会員30人の投票によるシーズンMVPでも最有力候補となっている。18年の新人王に続く快挙は間違いなさそうだ。

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