株式会社Spelldata(東京都)が新潟計測センター(新潟市中央区)を開設、企業向けなどにデジタル体験の計測支援を開始

デジタル体験の計測・分析・改善を手がける株式会社Spelldata(東京都)は、新潟市中央区に「新潟計測センター」を開設し、オンライン計測・監視サービス「SpeedData」による計測を開始したと発表した。

コロナ禍で注目を集めるテレワーク経験者は通常の形態の勤務者と比べ、地方移住への関心が高く、特に若い世代を中心に地方移住への関心が高まっている。こうしたことから、今後、東京圏から地方都市への移住が進むことが考えられる。

こうしたなか、首都圏だけではなく地方都市でも、インターネット上での快適な顧客体験を提供できるかどうかがビジネスを大きく左右する。そこで、DXで重要な「可視化」を推進するため、新潟県に計測センターを開設した。

Spelldataのオンライン計測・監視サービス「SpeedData」を用いて計測データを活用することで、Webサイトやモバイルアプリケーションなどの各種デジタルサービスの性能と可用性を監視・改善していく。

具体的にはm新潟のNTT、KDDI、NCVの回線を利用したデスクトップサイト計測や、新潟のNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯回線を利用したモバイルサイト計測を行ない、より良い顧客体験の実現を支援していく。

なお計測は、実験計画法のフィッシャー三原則(※1)を遵守した計測で、計測システムは、定評のある米国Catchpoint社(※2)を採用しSpelldataが独自に設置・管理する。

一方、Spelldataが日本国内に展開する計測センターは、札幌、東京、大阪、福岡に続いて新潟計測センターで5拠点目となる。また、来年には愛媛県松山市、宮城県仙台市にも拡大する予定で、今後もデジタル体験監視のカバーエリアを拡大して、企業や自治体などのオンラインサービスの品質向上を支援していく。

(※1)実験計画法を確立したR.A. Fisherが提唱した観測値取得の原則。反復、無作為化、局所管理の3つからなる。
(※2)2010年に創業した、世界のデジタル企業が採用するWebパフォーマンス計測サービスの会社。GoogleやMicrosoftなどのテクノロジー企業をはじめとして、数多くの欧米のECサイトやエンタープライズサイト、Verizonなどの通信企業で使われているサービス。

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