複数ECサイトの在庫、自動で調整 オンラインショッピング、手軽な運用を可能に

シッピーノの田渕代表。オフィスは海岸沿いにあり、海を眺めながら仕事をすることも多いという=茅ケ崎市

 場所を問わずいつでも買い物ができるオンラインショッピング。市場の拡大が見込まれる中、IT企業・シッピーノ(神奈川県茅ケ崎市)は物品を販売する事業者側の作業をシステムで効率化するサービスを手掛ける。中小企業なども、手軽に電子商取引(EC)サイトを運用できるのが特徴だ。田渕健悟代表(41)は「単純作業をシステムで自動化することで、本来の作業に集中できる」と強調している。

 社名のシッピーノは、shipping(出荷、発送)とinnovation(変革)を掛け合わせた造語。2015年から展開するサービスも、同じ名前とした。

 対象は、ECサイトを運用する事業者。「アマゾン」や「楽天市場」のECモールと提携先の倉庫の情報を一元管理することで、どのサイトで商品が売れても自動で在庫を調整し、商品を出荷するシステムだ。本来、一つのサイトで商品が売れたら別のサイトで在庫を減らすなどの調整が必要だったが、その手間が省けるという。購入者へ自動でメールを送信するなどの作業も行う。

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