生後2週間の長女殺害 母親に懲役4年 広島地裁

去年7月、安佐北区で母親が生後2週間の娘を殺害した事件で、広島地裁は懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、安佐北区の無職・渡邉彩奈被告(26)は去年7月、自宅アパートで

生後2週間の長女陽葵ちゃんの鼻や口をふさぎ首を絞めて殺害した罪に問われています。

きょう(8日)の裁判で広島地裁の杉本正則裁判長は、

「産後の支援制度の説明を受けていながら利用することもなく、育児から解放されたい気持ちから衝動的に犯行に及んだ」と指摘。

「ありのままを説明して支援を願い出るべきであり、そのような努力をせずにわが子を殺害する決意をしたことは厳しい非難に値する」などとして、

懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

最後に裁判長が、「陽葵ちゃんを忘れることなく、この事件を背負って前を向いて生きていってほしい」と述べると、

渡邉被告は、何度か目元を抑える場面もありました。

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