2歳児殺害の父に懲役12年の実刑判決 広島地裁

2歳の息子を自宅の床に投げ落とし殺害した罪に問われている父親の裁判員裁判で、広島地裁は懲役12年の実刑判決を言い渡しました。

倉重貴英被告(37)は、去年7月、西区の自宅で長男の結兜くん(当時2歳)を床に投げ落とし殺害した罪に問われています。

検察側は懲役17年を求刑、弁護側は被告が幼い頃から虐待を受けていたことなどを考慮するよう求めていました。

22日の判決で広島地裁の杉本正則裁判長は「結兜くんが泣き続けたことに立腹し怒りのままに犯行に及んだ動機は身勝手で理不尽」と指摘。

一方で「検察官の求刑は被害者が複数の事案も前提にしていると理解されるから直ちに参考にできない」などと懲役12年を言い渡しました。

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