被爆体験の語り手研修スタート 広島市外からの参加者も

被爆体験を次の世代に伝える語り手を育成する研修が始まりました。

体験者の数が減っていく中、思いを語り継いでいきたいと広島市以外から参加している人もいます。

新型コロナの影響で3カ月遅れで始まった研修には、被爆者を含む44人が参加しました。

広島市によりますと、今回の研修の応募者のうち3分の1が市外からだとということです。

【三原市からの参加者】

「三原市はあまり8月6日に黙とうとか時間が止まることがなくて、これは何か伝えていかなければならない」。

【東京都からの参加者】

「あと4、5年くらいが最後の。被爆者の方とかもどんどん亡くなられてしまうことはしょうがないことなので、

直接いろいろお伺いできるのは最後のチャンスなのかなと思って」

自身の体験をこれまでは語ってこなかったという被爆者も参加しました。

【被爆者の男性】

「ゴールテープが見え出したので大事なことなのでできるときにしようと(思って)」。

参加者はこれから1年から2年の研修を経て語り手としてデビューすることになります。

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