新日本プロレスの8日高知大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、後藤洋央紀(42)がチェーズ・オーエンズ(31)から2勝目を挙げた。
テキサスヘビー級王座を保持する技巧派・オーエンズの多彩な攻めに苦戦を強いられた。Cトリガー(ランニングニーバット)をキャッチして裏GTRからラリアートを決めた後藤だったが、オーエンズの粘りの前に決定打を放てない。牛殺しをかわされてしまうと、Cトリガーを浴びて形勢逆転を許してしまう。
それでもパッケージドライバーだけはギリギリで回避。巧みに体を入れ替え、牛殺しをフェイントにしてGTRをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。
すでに4敗と試合前の時点で優勝決定戦(21日、日本武道館)進出の望みは絶たれていた。それでも荒武者は「確かにもう、優勝も、決勝進出もできないかもしれない。できないかもしれないけど、1人でも俺の勝利を喜んでくれる人がいれば、俺の戦いを見て『生きる活力になった』と言ってくれる人がいれば俺は全力で戦う。俺はそんなプロレスラーでいたい」と、最後まで全力疾走することを誓っていた。