巨人・山口が5回途中6失点KO 宮本コーチが「状態は良くない」

無念の降板となった巨人・山口俊(中)

巨人・宮本和知投手チーフコーチ(57)が、8日の広島戦(マツダ)に先発して5回途中6失点KOとなった山口俊投手(34)について言及した。

あまりにも勝利が遠い…。山口は2点リードの2回に一死二、三塁のピンチを招くと、安部に走者一掃の適時打を放たれてあっさり同点。なんとかこの回に追加点は許さなかったものの、同点の5回には一死満塁と再び大ピンチを招く。絶対に1点もやれない試合展開ではあったが、ここで坂倉に痛恨の勝ち越し適時打を許し、無念の降板。2番手としてマウンドを託された戸根も二死一、二塁から2者連続適時打を浴びるなど意地を見せることはできず、結果的に山口は6失点となった。

これで7月7日の中日戦(東京ドーム)以来、10試合連続で勝ち星から遠ざかっていることになった右腕。宮本コーチは「状態は、良くはないですよね。ボール先行で行ってる部分はちょっと、不安が残る投球ではありますね」と、山口の状態について率直なコメント。さらには「ただ、われわれにとっては先もあるんでね。そういった意味では、立て直しには期待したいですね。やっぱり山口俊くらい実績のある選手は、こういった終盤に結果を出してこそのベテランだと思うし。期待度は全く変わらないですけど、やっぱり今結果が欲しいところですよね」と、発奮を促した。

その言葉通り、残りシーズンはもちろん、CSから日本シリーズまで戦い抜いていくことを目指すチームにとって山口の復活は必要条件なだけに、早期の復調が待たれるところだ。

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