NTT東西と大日本印刷が新会社設立、大学の電子教科書配信などデジタル化推進

2021年10月8日、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)、大日本印刷株式会社(DNP)と東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は、共同出資を行い、高等教育の高度化に取り組む新会社「株式会社NTT EDX」を設立した。大学の教科書を電子化して配信するなど、学生がオンラインで幅広いジャンルの教材に触れられる基盤をつくり、学びの質の向上と市場拡大を目指す。

NTT西日本、DNP、NTT東日本の三社は、これまで、大学等高等教育機関向け電子教科書・教材配信サービスの普及・拡大およびwithコロナ、afterコロナ時代に求められる教育のデジタル化を推進するため、教科書・教材を提供する出版社との連携強化や、協業の効果拡大に向け取り組んできた。

そして今回、教育のデジタル化をより高機能で、リーズナブルに、また早期に全国の高等教育機関へ広げていくために、プラットフォームサービスとして提供することが必要と判断し、共同で新会社「株式会社NTT EDX」を設立することになった。

NTT EDXでは、電子教科書・教材事業を軸に、高等教育のICT化を促進する各種サービスを提供するとともに、出版社・書店の業務の電子化・効率化を支援していく。NTT西日本、NTT東日本は、学術情報ネットワーク(SINET※)と接続した高セキュアかつ低遅延なクラウド基盤(地域創生クラウド)、地域密着型の大学への営業体制、学修データ活用など、DNPは電子教科書・教材の配信システム構築、電子教科書・教材の電子化・取次支援、教科書選定データベースの提供、教員オリジナルの教材開発支援などの役割を担う。

※学術情報ネットワーク(SINE)は、日本全国の大学、研究機関等の学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が構築、運用している情報通信ネットワーク

参考:【大日本印刷株式会社】高等教育の高度化に取り組む新会社「NTT EDX」の設立について

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