ノアのGHCヘビー級王者・丸藤正道(42)が、来年元日の日本武道館大会メインへの渇望を明かした。V3戦(10日、エディオンアリーナ大阪)では、シングルリーグ戦「N―1 VICTORY」で史上初の連覇を果たした中嶋勝彦(33)を挑戦者に迎える。「前菜だった男がメインディッシュになった。僕はおいしいものが大好きなんで、食べつくしたい」と必勝を期した。
負けられない理由はプロレス界初となる〝元日武道館〟のメインを見据えるからだ。2006年9月には秋山準を破って同王座初戴冠を果たした思い出の舞台でもある。その後も同会場のメインを張ったが、勝利後の光景が忘れられない。
「武道館のメインを張るっていう意気込みはノアの選手みんなが持っていると思うけど、僕の気持ちの強さは違う。偉大な先輩が務めたあのステージのメインで、勝った後の景色をもう一度見たい。お客さんが立って喜んでくれるあの景色をもう一度つくりあげたい」と渇望した。
ただ、V3戦を軽んじるわけではない。「勝たなければつながらないけど、武道館のために中嶋勝彦とやるわけじゃない。この防衛戦に勝つこと、これはこれで一つのゴール」と強調。王者としての価値を最大限に上げた後に、大舞台のメインへたどり着くつもりだ。