女子ゴルフの「スタンレーレディス」2日目(9日、静岡・東名CC=パー72)、28位から出た渋野日向子(22=サントリー)は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーの5位へ一気に浮上した。
安定したゴルフでバーディーを量産。「前半のパー5で2つともバーディを取ることができたのでいい内容だった。6番で手前のバンカーに入って危ないと思ったくらいで、長いラフから打ったセカンドもしっかりできたし、安定したゴルフができた」と振り返った。
首位と2打差で迎える最終日は2019年11月の「大王製紙エリエールレディス」以来となる優勝のチャンスだが、本人は努めて慎重だ。「狙うとコケることもあるので、まずは冷静に目の前の1打に集中してやっていくしかない。できれば優勝を意識はしたくない。意識してしまうと、欲が勝ってしまって自分のしたいことができなくなってしまう」
もちろん勝負所では〝欲〟を出していく。「18番で1打差、17番もティーショットがうまくいけばチャンスがある。残り4~5ホールで2、3打くらいだったらギアを上げてもいいと思う。明日やってみて、そういう状況になった時の自分がどんな感じなのかを久しぶりに体験したいし、その感覚を早く味わいたい」
優勝するに越したことはないが、たとえ敗れたとしても、しびれる優勝争いの最中に身を置けるかどうかも重要となりそうだ。