阪神執念!岩崎&スアレスが今季初の回またぎ 零封リレーで “塩対応” 男もコメント長め

試合後は、長めに喋った阪神・岩崎(東スポWeb)

阪神は天王山第2ラウンドのヤクルト戦(9日、神宮)に2―1で快勝。ゲーム差を再び「2」とし、前日点灯を許した燕の優勝マジック減らしを阻止する意地をみせた。

この日は矢野燿大監督(52)も、采配でこれまで以上の執念を披露。これまではリードした8回以降は「岩崎→スアレス」の継投がセオリーだったが、この必勝リレーを前倒しした。

7回表に幸運な形で勝ち越しに成功し「スクランブルで(最後の)3回をどう行くかって考えていたので」と直後の7回裏から岩崎優(30)を投入。この起用にエースリリーバーも見事に応えた。青木、山田、村上と続く上位打線を2三振を含む三者凡退で抑え、続く8回も続投。先頭・オスナを二ゴロに打ち取ると、指揮官はここで守護神・スアレスにスイッチ。今季初めて8回途中から投入された守護神も、この回を無安打で抑えてみせる。最終回は味方の失策などで迎えた一死満塁のピンチを乗り切り、今季39セーブ目をあげた。

ともに今季初のイニングまたぎでの火消し。岩崎はいつもと違う起用法にも「ゼロでよかったです。当然です」とキッパリ。普段ならば〝コメント短め〟が信条の左腕だが「勝たなきゃいけない。そういう気持ちでした。しっかり目の前の試合を取れるように、貢献できるように、それだけじゃないですか」と異例のコメントの長さで、逆転Vへの熱い気持ちを披露。

スアレスも「もちろん、自信持って投げるだけ。また明日、どこでも行けるように準備したい」と残り試合のフル回転へ意欲を見せていた。

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