森保監督が解任危機 後任は反町技術委員長と横内コーチが有力か

9日に帰国した日本代表と森保監督

カタールW杯アジア最終予選に臨んでいる日本代表は1勝2敗とスタート奪取に失敗し、厳しい状況に立たされている。

すでにネット上では森保一監督(53)の解任を求める声が高まっており、次戦(12日、埼玉)のオーストラリア戦に勝てなければ、更迭は避けられない状況だ。

Jクラブの強化担当者は日本代表について「次も勝てなければ、協会内でもそういう(解任)意見が出てくるのは間違いないだろう。ただ、後任をどうするかという問題はある。ここまでチーム事情や選手動向を把握しているという面では(コーチの)横内(昭展)さんか(技術委員長の)反町(康治)さんか…」と分析していた。

W杯アジア最終予選はオーストラリア戦を含めて残り7試合。11月11日にベトナム戦、同16日にはオマーンとともに敵地で対戦。2022年1月27日に中国、同2月1日にはサウジアラビアと激突する。準備する時間が限られていることもあり、選手と通訳をはさまずにコミュニケーションを取れる日本人指導者が最適とされており〝内部昇格〟が最有力というわけだ。

また、Jリーグがシーズン中のため、クラブ監督を引く抜くのは〝ご法度〟とされており、2度W杯を指揮した岡田武史氏は、すでに指導者ライセンスを失効。〝無免許〟では指揮官を務めることはできない。

また、ロシアW杯で日本を率いた西野朗氏は現在フリーながら、日本サッカー協会との確執もささやかれており、引き受けることはないとみられている。

1997年に行われたフランスW杯アジア最終予選では4試合を戦って1勝2分け1敗となった時点で加茂周監督を更迭し、コーチの岡田氏がチームを指揮したが、苦境に立たされる森保ジャパンは運命のオーストラリア戦でどんな戦いを見せるのだろうか。

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