【新日本】ヒロム 対G1戦士2連敗…石井に屈するも収穫強調「面白いな。超えがいがある」

石井(左)との真っ向勝負で玉砕したヒロム

新日本プロレス9日大阪大会で、高橋ヒロム(31)が石井智宏(45)とのスペシャルシングルマッチで敗北を喫した。

同大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で石井と対戦予定だった内藤哲也が左膝負傷で欠場したことで実現した一騎打ち。ヒロムはヘビー級の石井相手に真っ向からぶつかっていった。一歩も引かない打撃戦を繰り広げると、エプロンでのデスバレーボムを決めていく。

さらにトラースキック3連発からビクトリーロイヤル、ターンバックル・デスバレーボムで勝負に出たヒロムは、必殺のTIME BOMBを発射。だが、これをカウント2で返されると、TIME BOMBⅡもかわされ、石井の反撃にさらされる。強烈なラリアートを何発も浴び、最後は垂直落下式ブレーンバスターで力尽き3カウントを奪われた。

7日広島大会のKENTA戦に続き、対G1戦士2連敗となったヒロムは「石井相手に、ヘビー級相手に真っ向から行った俺はバカですか? 俺に、昔から不器用だったんですよ。一直線でしか行けないんだ。ここまで2人にボコボコにされたら、自分でも笑えてきたよ」と振り返った。

それでも収穫はあった。「この笑いは決して無駄じゃねえ。意味のある…面白そうだ。超えがいがある。俺の夢はすげえ険しいもんだなって、改めて分かったよ。G1クライマックス、面白いな。次は1年後か。十分だ」と、今後の糧にすることを誓った。

KENTAからはジュニアヘビー級を盛り上げるよう厳命された。言われるまでもなくヒロムもそのつもりだ。「KENTAさんありがとよ。もちろん『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』、クソ盛り上げるに決まってるだろ」と、11月13日後楽園大会で開幕するジュニアの祭典

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