亡くなった赤ちゃんとその家族に思いを寄せる「ベイビーロス アウェアネス ウイーク(BLAW)」の取り組みを知ってもらおうと、横須賀市が9日、ヴェルニー公園内の洋館ティボディエ邸(同市汐入町)を活動のシンボルカラーであるピンクとブルーでライトアップした。啓発週間の15日まで午後5時半~同9時に点灯する。
BLAWは米国で始まった国際的な啓発期間で、「ピンク&ブルーリボン」などの啓発グッズを通して、流産や死産などで赤ちゃんを亡くした家族への支援と理解を呼び掛けている。
2019年から臨床心理士らによる子どもの喪失ケアなどを行っていた同市が、BLAWの取り組みに賛同。期間中は市役所内での啓発資料掲示や公式ツイッターでのメッセージ配信を行うほか、15日には平和中央公園(同市深田台)の平和モニュメントでも2色の光を点灯する。
国内で啓発活動に取り組む当事者グループ「BLFS Angie」共同代表の菅美紀さん(45)=茅ケ崎市=は「当事者が孤立しないよう、寄り添える社会であってほしい」と話している。