GTワールドチャレンジ・アジアの2022年暫定カレンダー発表。日本では鈴鹿、富士を予定

 10月10日、世界的にGT3/GT4等のレースを開催しているプロモーターのSROモータースポーツ・グループは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパが開催されているスペインのバルセロナでプレスカンファレンスを開催し、このなかで2022年ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSの暫定カレンダーを発表した。

 SROモータースポーツ・グループは、GT3カーの生みの親とも言えるステファン・ラテルが代表を務めるプロモーターで、GTワールドチャレンジやイギリスGT等、GT3/GT4/GT1等のカテゴリーのレースを開催している。

 近年、SROはGT3のレースは世界5大陸を舞台とするインターコンチネンタルGTチャレンジを頂点に、ヨーロッパ、アメリカ、そしてアジアでGTワールドチャレンジを開催するピラミッド構造を作り上げていた。

 しかし、2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、比較的移動が容易なヨーロッパ、アメリカこそ早期に立ち直ったものの、国をまたいでの移動が必要となるアジアではシリーズの開催が困難で、2020年、2021年ともGTワールドチャレンジ・アジアは開催できないままとなっていた。

 2022年のGTワールドチャレンジ・アジアに向けて、SROでは比較的渡航に関する状況は好転しつつあるとし、全5ラウンドのコンパクトな暫定的なスケジュールを発表することになった。ただし、状況によっては5月のマレーシアラウンドが加えられ、全6ラウンドになるとしている。

 現段階で開幕ラウンドに設定されているのは日本だ。7月15〜17日の鈴鹿サーキットを皮切りに、7月22〜24日に富士スピードウェイが第2ラウンドに予定される。2週連続の開催で、外国チーム/ドライバーも滞在期間は少なくなる。

 SROでは日本での開幕2連戦について「日程がスーパーGTの予定とバッティングすることなく、日本のGT3チームとドライバーたちが参加しやすくなっていること、初めて連続した週末での開催となることで、移動や輸送のコストを抑えることができる」と設定した理由を語っている。

 第3ラウンドの舞台は、8月26〜28日のタイのチャーン・インターナショナル・サーキット。9月16〜18日の第4ラウンドはマレーシアのセパンサーキット、10月に中国で予定される第5ラウンドが最終ラウンドとなる。ただ、状況によっては5月にマレーシアで開幕ラウンドが予定されており、これが実現すれば全6ラウンドとなる。また、公式プレシーズン・テストが行われる可能性も検討されている。

2022年ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS

暫定カレンダー

第1ラウンド 7月15〜17日 鈴鹿サーキット 2×1時間レース
第2ラウンド 7月22〜24日 富士スピードウェイ 2×1時間レース
第3ラウンド 8月26〜28日 チャーン・インターナショナル・サーキット 2×1時間レース
第4ラウンド 9月16〜18日 セパンサーキット 2×1時間レース
第5ラウンド 10月(日程未定) 中国(会場未定) 2×1時間レース

確認中    5月20〜22日 セパンサーキット 2×1時間レース

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