ロジャー・テイラー、約8年ぶりのソロアルバムが自己最高の全英3位を獲得

Photo: Yoshiko Horita

2021年10月1日に発売したクイーンのドラマー、ロジャー・テイラー(Roger Taylor )の最新アルバム『Outsider』が全英アルバムチャートで初登場3位を獲得し、ソロとしての自己最高位、あわせて初のトップ10入りも果たした。

ロジャー・テイラーの6枚目のソロ・アルバムは、1位のザ・スクリプトのアルバム『Tales From The Script – Greatest Hits』と、2位のザ・スペシャルズのカバーアルバム『Protest Songs 1924-2012』に次ぐものだ。

『Outsider』は、ロジャーにとって2013年の『Fun On Earth』以来のソロ・アルバム。楽曲の多くはコロナ蔓延を受けての自主隔離に録音されたもので、ほとんどすべての楽器をロジャー自身が録音している。このアルバムについて、彼は次のように語っている。

「ちょっとした創作活動をしていて、ふと気がついたらアルバムができていて、しかも素敵な出来だった。驚きの連続だったよ!」「気がついたらスタジオにいて、(曲が)次から次へと出てきたんだ。本当に嬉しかったね」

ロジャー・テイラーは現在ソロ・ツアー中で、クイーン以外の活動としては、20年以上ぶりのライブとなる。今回のツアーではクイーンの楽曲と自身のソロ曲を演奏しているテイラーは、クイーン+アダム・ランバートのキーボーディストであるスパイク・エドニー、サポートドラマーのタイラー・ウォーレン、ベーシストのニール・フェアクロウ、さらにギタリストのクリスチャン・メンドーサとマルチインストゥルメンタリストのティナ・ヒゾンからなる特別編成のバンドを従えている。そんなロジャーは、今回のソロ・ツアーに向けてNewsweek誌にこう語っていた。

「ここイングランドでリハーサルを終えたばかりなので、興奮しています。緊張していないとは言わないけど、長い間ソロとしてステージに立っていなかったので、楽しみですね。でも、どうなることやら」

また、ロジャーは来年の晩春から、ブライアン・メイ、そしてアダム・ランバートとともにクイーン+アダム・ランバートとしてのツアーを行う予定だ。新型コロナウイルス蔓延の影響で2度の延期を余儀なくされた「ラプソディ・ツアー」の一環として、UKとヨーロッパで34日間の公演を行う。

Written By Emma Wilkes

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