UEFAネーションズリーグ決勝、フランスがスペインを1-2で下して優勝を決めた。
ただ、決勝ゴールを決めたキリアン・エムバペはオフサイドポジションにいたため、その得点が物議を醸している。VARでも確認を行ったが、得点は認められている。
エムバペはオフサイドポジションにいたが、パスが渡る前にカットしようとしたスペインDFエリック・ガルシアのスライディングタックルがわずかにボールに触れている。
【動画】これはDFがかわいそう…エムバペ、問題の決勝ゴールシーン
ルールでは「オフサイドポジションにいることは、反則ではない。オフサイドポジションにいる競技者は、相手競技者が意図的にプレーしたボールを受けたとき、意図的なハンドの反則を犯した場合も含め、利益を得ているとはみなされない」と定められている。
エリック・ガルシアが意図的にボールにプレーしたため、エムバペにオフサイドは適用されなかったというわけ。パスカットしにいかずスルーすればオフサイドだったのだが、ディフェンダーにとっては酷な判定ともいえる。
『AS』によれば、スペイン代表選手たちはこの判定についてこう述べていたそう。
エリック・ガルシア(スペイン代表DF)
「背後にパスを出されたので、自分は飛び込んだ。かかとでボールに触れたけれど、エムバペはオフサイドだった。
レフェリーからはボールに触れたことで意図的にプレーしたと言われた。(ボールから)離れるべきだったと。そして、これがルールだと。
残念だ。明らかなオフサイドであり、DFがあれから離れることなど絶対にできない」
セルヒオ・ブスケツ(スペイン代表MF)
「2失点目はオフサイドだったように見えた。エムバペはオフサイドだった。
だが、レフェリーからはエリックがボールにプレーしにいったと言われた。でも、意味不明だ。
ボールにプレーしようとしなければいけないし、彼はどんなDFでもやるようにカットしにいっただけだ」
セサル・アスピリクエタ(スペイン代表DF)
「エムバペのゴールは理解できない。
レフェリーは決断を下すためにいるが、自分が言いたいのは、自分で決断すべきだということ。
彼はモニターで確認できた、明らかなオフサイドだった。
エリックにプレーするチャンスがあったと彼は主張した。
主審が判断したのではなく、VARの審判が判断した。
判定は決まっており、後戻りはできない。チームは最後まで闘った」