「フルーツバス停」のたぬき絵 堤さん、諫早市に寄贈

フルーツバス停をあしらった「たぬき絵」を持つ堤さん(右)と大久保市長=諫早市役所

 「たぬき絵」作家、堤けんじさん(71)=長崎市八幡町=が5日、長崎県諫早市小長井町の「フルーツバス停」を舞台に擬人化したタヌキたちを明るく、ほのぼのとしたタッチで描いた新作の原画(縦35センチ、横90センチ)を同市に寄贈した。
 堤さんは、長崎街道を生かしたまちづくりに取り組む同市のNPO法人ふれあいフレンド(南条博会長)の相談役を務める。小長井地域の活性化につなげようと、今回寄贈した原画を印刷した手ぬぐいを販売する予定。イチゴやメロンなどをかたどったユニークなコンクリート製のフルーツバス停は、旧北高小長井町が町のPRに設置。計5種16基あり、“インスタ映え”スポットとして人気だ。
 同町は新法に基づく過疎地域に指定され、人口定住策などが課題になっている。市役所で原画を受け取った大久保潔重市長は「絵を小長井の交流拡大、にぎわいに活用させていただきたい。絵にひかれて多くの人に来てもらえる郷土づくりに努めたい」とお礼を述べた。堤さんは取材に「四季折々のフルーツバス停を描いた。タヌキは『他を抜く』といわれ、縁起物。小長井の活性化につながれば」と話した。

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