辻元清美氏 赤木さん妻の岸田首相への手紙国会で読み上げ「誠実に答えていない」と激怒

辻元清美氏(東スポWeb)

立憲民主党の辻元清美衆院議員(61)は11日、「赤木ファイル」を記した財務省近畿財務局の職員・赤木俊夫さんの妻、雅子さんが岸田文雄首相(64)に送った手紙全文を国会で読み上げた。

雅子さんの手紙は「私の話を聞いてください。私の夫は3年半前に自宅で首を吊り亡くなりました。亡くなる1年前、公文書の改ざんをした時から体調を崩し、身体も心も壊れ、最後は自ら命を絶ってしまいました」とつづられ、最後に「正しいことが、正しいと言えない社会はおかしいと思います。岸田総理大臣ならわかってくださると思います。第三者による再調査で真相をあきらかにしてください」と訴えた。

岸田首相は「ご指摘の手紙は拝読しました。内容はしっかり受け止めさせていただきたい」とした上で、「現在は民事において原告被告の立場にある」とし「返事は慎重に対応したい。裁判の過程において、まずは裁判所の訴訟指揮に従いつつ、丁寧に対応するように財務省に指示を行った」と答えていた。

辻元氏は本紙に「赤木雅子さんが(岸田首相の答弁を聞くため)傍聴に来られていたのが確認されました。私は衆議院の代表質問するにあたって、岸田首相に手紙を書いた雅子さんに先週の土曜日(9日)に会った。岸田首相の(雅子さんに対する)答弁は、誠実さに欠けていた。正直、がっかりした!」と激怒した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社