知事次男に公民権停止2年 公選法違反事件で宇都宮簡裁判決

 宇都宮市議らが昨年11月の知事選告示前に福田富一(ふくだとみかず)知事への投票を呼び掛ける違法文書を配布した事件で、公選法違反(法定外文書頒布、事前運動)罪に問われた知事の次男で前同市議福田陽(ふくだあきら)被告(37)の判決公判が11日、宇都宮簡裁で開かれた。細谷和信(ほそやかずのぶ)裁判官は「公選法を軽視して選挙の公正を害するもので、市議としての責任は非常に重い」として罰金20万円、公民権停止2年(求刑罰金20万円、公民権停止5年)を言い渡した。

 弁護側は前同市議長桜井啓一(さくらいけいいち)被告(59)=罰金30万円、公民権停止3年=らとの共謀はなく、刑事責任の軽い「ほう助」にとどまるとして争っていた。

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