【カリフォルニア州サンフランシスコ11日(日本時間12日)発】WWEのPPV「クラウンジュエル」(21日=同22日、サウジアラビア)へ向けて、ロウタッグ王座戦を巡る抗争が激しくなってきた。
同大会では王者組のRKブロ(ランディ・オートン&リドル)が、抗争中の前王者組AJスタイル&オモスの挑戦を受ける。この日のロウでは、リドルがオモスとシングルで前哨戦だ。
リドルはゴングを前に「ランディ、今なら大丈夫だ」と、〝毒蛇〟オートンが奇襲を仕掛けるようなトークで心理戦を展開。これにいらついたAJは「ばかばかしい。ゴングを鳴らせ」とレフェリーに要求した。
試合が始まるとリドルはセコンドのAJに襲い掛かったが、オモスに捕まり、スプラッシュやチョークスラムを食らってダウンした。さらに場外でマイクを握ったAJが「ラウンドハウスキックが見たい」とオモスに指示。リドルはオモスの豪快な右ハイキックに吹っ飛んだ。AJはご丁寧にタイタントロン(大型ビジョン)でそのシーンを再生させてご満悦だ。
試合中にマイクでがなり立て、うるさいAJにかく乱され、リドルは防戦一方。最後はオモスのネックハンキングボムでマットに沈み、踏みつけられてフォール負けを喫した。
試合後にはAJがリドルを捕まえ、スタイルズクラッシュの体勢に入ると、突如オートンの入場曲「Voices」が…。「オレの頭の中で誰かの声が聞こえる…」という恐ろしい歌詞の曲だが、AJとオモスがリングを見回して警戒。オモスはリングから下りてアピールを始めるも、リング内のAJの背後にどこからともなく毒蛇が出現。振り向いたAJに、絶妙のタイミングで必殺のRKOを叩き込んだ。
毎週のように繰り返される〝神RKO〟にAJはこよいもダウン。相棒のオモスがリングに駆け込むと、オートンはすかさずリングを下りて、リドルとともにベルトを誇示。サウジ決戦での防衛へ一歩も引かない姿勢を見せた。