田中圭、安田顕、倉科カナが「らせんの迷宮」会見に登場。自分の“天才”だと思うところは?

テレビ東京系で10月15日にスタートする金曜8時のドラマ「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」(金曜午後8:00)のオンライン会見が行われ、主演の田中圭、共演の安田顕、倉科カナが出席した。

ドラマは、原作・夏緑氏、作画・菊田洋之氏の人気コミックを原作としたヒューマンミステリー。「DNAはうそをつかない」が口癖で、32億個の遺伝子配列を記憶するという天才遺伝子科学者・神保仁(田中圭)と、熱血刑事・安堂源次(安田顕)が難事件を解き明かし、遺伝子捜査の裏にある人間の業に迫っていく。

当初は2020年4月クールでの放送を目指して撮影が進められていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、撮影が中断。そこから1年以上の間をあけた今年6月にようやく撮影が再開された。主演の田中は「放送中止ではなく延期だったので、それはラッキーだと思いますし、延期になったことで作品自体を、客観的にも主観的にも冷静に俯瞰(ふかん)できたのはよかったとも思っています。制作チームはめちゃくちゃ大変だったと思いますけど」と異例となった撮影を、感慨深げに振り返った。

田中とバディを組む安田も「なかなか経験できないことを経験できたのは、いいところも悪いところもありますね。先ほど予告編を見て、これはわれわれにしか分からない部分ですけど『これは1年半前に撮ったヤツ』『これは今年撮ったヤツ』というのが当然あるんです。でも、つなげてみると意外と分からないもんですね。第1話の完パケをもらってたんですけど、実はまだ見られてないんです。プロデューサーに『ご覧になりました?』って聞かれて答えた時の、マスク越しのすっごい寂しそうな顔が(笑)。見ときゃよかったなって」と申し訳なさそうな表情で語った。

そして、2人をサポートする科捜研の乱原流奈を演じる倉科は、「クランクインした直後って、現場にちょっと緊張感があるんですけど、そこから1年半あいたことで『久しぶりだね』っていうリラックスした優しい空気が現場に流れてましたよね。あと、1年半もあると私の髪が短くなってたり、安田さんの眉毛がない時期の撮影があったりとか…」とさまざまなことを思い出しながら、完成した安堵とともにうれしそうな表情を見せた。

天才遺伝子学者の活躍を描く作品という内容に絡めて、「自分の天才だと思うところ」を聞かれると、倉科は「物を忘れる天才です。過去のこととか無頓着で基本的に記憶がない。すぐ忘れます」と即答。次に、田中が「どこでも寝られる。ロケで空き時間に椅子ですぐ寝ちゃう」と告白すると、安田は「少しの間でもスッと寝てますけど、『じゃ本番!』ってカチンコが鳴った途端ベラしゃべりますから。しかも天才科学者の役ですから、専門用語をずっとしゃべるわけですよ。もちろん見えないところで努力してるのは分かりますけど、あれは特殊な才能ですよ」と絶賛。

そんな安田の“天才”はというと「スタジオやロケ先でお手洗いに行ったら最後、100%楽屋にたどり着けない」というもの。「必ず行きたい方向の逆を行っちゃう。誘拐されたらもう終わりですよ。なんで毎日家に帰れてるのか不思議」と筋金入りの方向音痴であるそうで、倉科も「確かに、うちのマネジャーにこの現場で印象に残ってることを聞いたら『安田さんがいつも現場で迷われてました』って言ってました(笑)」と述べ、笑いを誘った。

最後に、田中は「ようやく初回のオンエアを迎えることができます。いろいろなことがあって一筋縄ではいかなかったドラマですけど、それでもチーム一丸となって助け合って作ってきた作品です。キャストのチームワークもどんどんできていきましたし、初回は神保と安堂刑事の出会いを楽しんでいただいて、凸凹コンビが形を変えていきますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたらうれしいです」と、視聴者にメッセージを送って締めくくった。

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