れいわ・山本太郎代表が立民・枝野代表への〝撃ち方止め〟選挙区絞られるも立候補は明言

れいわ新選組の山本太郎代表

れいわ新選組の山本太郎代表(46)が12日、埼玉・新越谷駅前で街頭演説し、〝東京8区問題〟で「立憲を責めてもしようがない」と立憲民主党の枝野幸男代表(57)への批判を封じ込めた。

山本氏が衆院選(19日公示、31日投開票予定)で東京8区から事前調整したうえで、野党統一候補で立候補を表明したのに対し、立民の枝野氏が「困惑している」と発言した問題。双方で話が食い違い、地元で不信や反発の声が出ていた。

結局、山本氏が矛を収める形で、8区から降りると宣言。それでも立民側が反発してきた場合は、事前交渉した際の録音データの公開をにおわせていた。

この日、報道陣から8区問題を問われた山本氏は「いろんな齟齬(そご)があって、何があったのか? ここに関してはもういいです。責を負うのは代表になります。私も小さなグループだが、代表をしている。組織内の大きい小さい関係ない」と責任は交渉にあたった党幹部や関係者でなく、あくまで枝野氏にあるとした。

ただすべてをぶちまければ野党共闘が壊れるとあって、山本氏は「でも次行かなきゃ。自民党は選挙のために総理大臣のクビを飛ばした。何が何でも権力を渡さない執念はすごい。野党はもめている場合じゃない。いったん終わらせよう」と訴えた。8区問題では、れいわと立民の支持者の間でヒートアップしているが、いったんのクールダウンを呼びかけた格好だ。

一方、自身の立候補する選挙区に関しては「なかなか難しい。野党共闘していくと決めた限りは一定の配慮が必要。慎重に選ぶべき。今回、あきらめたワケではなく、私は出ます。まだ発表していないだけ」と立民と競合しない選挙区は限られているが、立候補すると断言した。

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