今年の「ミス・ワールド」日本代表は “超ハイスペック” な早稲女・星たまきさん

高身長の星さん(右)はティアラもしゃがんで

世界3大ミスコンテストのひとつ「ミス・ワールド」の今年の日本代表が12日、決まった。応募者7586人の頂点に立ったのは、早稲田大学社会科学部3年の星たまきさん(20)。

この日、都内で開かれた日本大会では、ファイナリスト31人が美の競演。星さんは昨年の大会で準ミスの1人に選ばれており、今回リベンジを果たした格好だ。「ずっと応援してくださったスポンサーの方、事務局の方々、そして家族、ここにいるファイナリストの皆さんのおかげ」と、喜びよりまず感謝を口にした。

身長175センチと出場者の中で一番背が高く、かなり大人びた雰囲気だ。そのワケを本人は「アメリカで15年間暮らしていた、そのアメリカンなところが何か違うのかなぁ」と自己分析。オハイオ州立大医学部にも合格していたが「日本に帰りたい。自分のアイデンティティーを見つけたい」と早大進学を選んだ。

大学では、絵本を作って子供たちにSDGs(持続可能な開発目標)などの社会課題を教える活動をしているそう。来年8月に短期卒業予定で、日本の大学院への進学を考えている。「そして将来は、日本の代表、ミスではなくて普通の日本の代表として、国連であったり、世界のそういう機関で働きたいと思っております」と意識は高い。

モデルや女優など華やかな職業への興味を尋ねたが、愚問だった。

「私がミス・ワールドで好きなのは『目的のある美』というところであって、美だけに頼りたくないっていう…。SDGsを実現するであったり、貧困でいる人を助けるであったり、そういう社会活動にもっともっと、自分のことをそっちの方向で推していきたいと思っております」

世界大会は来月21日から約1か月間に渡り、カリブ海の島プエルトリコで開催される。星さんは「ミス・ワールドというプラットホームを使って、ファイナリスト30名の夢も一緒に実現できたら。それをできるよう精いっぱい頑張っていきたい」と意気込んだ。

1951年に始まったミス・ワールドは、世界3大ミスコンの中で最も歴史が長く、131か国が参加する世界最大規模の大会。世界大会での日本代表の順位は、日本が初参加した56年の4位が最高だ。

近年の日本代表には、モデル女優の田中道子(2013年)、3代目「C.C.ガールズ」元メンバー(14、15年)、伊達政宗の末裔(18年)、エイベックスの男女混合ユニット「GENIC」メンバー・金谷鞠杏(20年)などがいる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社