立民・福山幹事長 吉田晴美氏の東京8区公認を正式発表…山本太郎氏との大混乱舞台裏も説明

立憲民主党の福山幹事長

立憲民主党の福山哲郎幹事長(59)は12日、国会内で会見を開き、次期衆院選(19日公示、31日投開票)で、東京8区候補者に同区支部長・吉田晴美氏(49)の公認を正式に発表した。

れいわ新選組の山本太郎代表(46)は同選挙区からの立候補を表明していたが、吉田氏の支援者たちが「山本氏じゃ、戦えない!」と猛反発の声を上げたことなどを受け、11日に出馬を取りやめて大混乱した。

福山氏は山本氏の立候補断念について「ご英断をいただいた。われわれは山本代表が8区からの出馬に決意が固ければ、吉田氏と話し合いをしなければと考えていた。山本代表に一定の理解をいただいたと承っております」と説明した。

立民は山本氏が同選挙区から立候補したい意向があることを2週間前から知っていたという。

「私どもは公認候補者を降ろすということをしない政党なので、(山本氏に)なかなか厳しい状況であるとは伝えていました。ただ、山本代表の意思が固い場合には、吉田氏と共産党、そして山本代表が東京8区で激突することになるので、そこはどうするか苦慮していました」(福山氏)

野党は天下分け目の衆院選で政権交代を実現するため、選挙区で候補者を一本化し野党共闘で自公政権との激闘を目指していたが、今回の混乱は水を差した格好だ。

「山本代表の昨日の発表(立候補断念)を受けて吉田氏と話し合いをし、公認発表の中に吉田氏の名前を入れさせていただきました。(有権者からの)ご理解が得られればと思います」と福山氏は語った。

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