【W杯アジア最終予選】森保監督が明かす4―3―3への変更&選手積極的交代の意図

土壇場で踏みとどまった森保監督

森保ジャパンは12日、カタールW杯アジア最終予選でオーストラリア戦(埼玉)と対戦し、2―1で勝利。試合後には森保一監督(53)がプレッシャーに打ち勝ったポイントを明かした。

7日(日本時間8日)サウジアラビア戦で敗れるなど、W杯出場へ崖っぷちに立たされた森保監督の進退を巡り、ネット上では解任を求める声が高まる中、この日は従来の4―2―3―1から4―3―3にシステムを変更した。

さらに、W杯予選初スタメンのMF田中碧(デュッセルドルフ)が先制弾をマークするなど、思い切った采配が見事に的中し、試合後には「どういう形が一番力が出せるかかつ、オーストラリアとのマッチアップを考えたときに、我々のポイントが出せて、相手の良さを削れる形を考えた」とホッとした表情を見せた。

今やW杯出場は当たり前となった日本サッカー界。この日は、特にプレッシャーのかかる中での試合だったが「守りに入らないように、勝利をつかみ取りに行くんだっていう言動や采配をしたいと思っていた」と攻めの姿勢を貫き、後半41分にFW浅野拓磨(ボーフム)が放ったシュートがオウンゴールを呼び込み、白星を引き寄せた。

今後も苦しい戦いが続くことに変わりはない。「これから6試合毎回W杯出場権をつかみとるための試合が続くということを覚悟して、次からの活動につなげたい」と決意を口にした指揮官率いるイレブンの道のりは、まだ始まったばかりだ。

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