【柔道】阿部詩〝最大のライバル〟 ケルメンディが引退を表明

東京五輪では1回戦敗退となったケルメンディ(ロイター)

柔道女子52キロ級で東京五輪金メダルの阿部詩(21=日体大)のライバルとして君臨した2016年リオ五輪金メダルのマイリンダ・ケルメンディ(30=コソボ)が、現役引退を表明した。国際柔道連盟(IJF)が13日までに伝えた。

ケルメンディは、コソボが国際オリンピック委員会(IOC)に未加入だったことから12年ロンドン五輪をアルバニア代表として出場した。その後は、13、14年に世界選手権で2連覇。リオ五輪で頂点に立ち、独立を巡る紛争で揺れた同国に初の五輪金メダルをもたらした。

詩にとっては海外のライバルの中でも意識する存在の1人。両者は19年世界選手権の準決勝で対戦し、詩が7分超の激闘の末に勝利を収めた。

ケルメンディは東京五輪に出場するも1回戦敗退で終わっていた。

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