首位オリックスがまさかの足踏みだ。13日の天王山2戦目となったロッテ戦(京セラドーム)は先発の山崎福が3回途中を8安打5失点の大乱調。打線は相手先発の石川の前に凡打の山を築き、8回まで4安打、無得点に抑えられた。完封負け直前だった9回二死から紅林が安打で出塁し、4番・杉本の31号2ランが飛び出して屈辱は免れたが、2―8と完敗した。
中嶋監督は「反省するところは反省し、今は前を向いていくしかない」と厳しい表情。この日で一気にマジック7を点灯させるはずが、よもやの完敗でロッテとのゲーム差は1・5に縮まり、両軍ともにマジック点灯に王手をかけた状態となった。
ナインに硬さはないものの、周囲の関係者の顔は引きつり始めた。オリックスが残り8試合に対してロッテは11試合あることで「絶対に勝たないといけなかった。ちょっとヤバい。逆王手をかけられる形になったし、残り試合を考えたら向こうの方が有利だ」とこぼしている。
前日12日に殊勲の同点弾を放った宗もこの日は音なしに終わり、紅林もケガから復帰したばかり。吉田正を欠く打線に迫力不足は否めず、最終戦の25日(楽天戦)以降、ロッテが3試合残していることも気が気でない。25年ぶりの悲願に向けて胸突き八丁のオリックス。何とか25日までに決めたいところだが…。