ライオンズの若き龍・綱島龍生選手の活動報告 〈20〉出場機会にアピールを

 後半戦が始まって1カ月が経とうとしている。綱島龍生は、体調面での不調やけがが重なり、試合に出られない状況が続いている現状について「前半戦がいい感じで終わって、後半戦もその勢いに乗っていきたかったのですが…。悔しいし、情けないです」と焦燥に駆られていた。

 「打撃は、明らかに長打が増えましたし、(前半戦は)打率もいい数字を残せました。守備は自分がやってきたことを実戦で出せるようになって自信が付いたところだったので、いい流れが切れてしまった感じです」。日々、黙々と練習を重ねてきたその結果が出てきていた矢先のことだった。

 もともと直球を仕留めるのが得意で、打ち負けないところや初球から積極的に打ちにいくところは綱島のセールスポイントであり、普段から徹底してやっていることである。打席に立っても、その強みを全面に出していくスタイルで、残りわずかの試合でアピールすることはもちろん、守備での凡ミスを減らして、まずはレギュラー定着を目指したい。

 公式戦日程が終了すると話題になるのはドラフト会議。今年の大卒は綱島の〝同い年〟に当たる。当時6位指名を受けた綱島だが、現在の自身の評価は「3位くらい」と自己分析。「守備の面で課題があるのでその分を減点しましたが、入団した時より今の方が上だという自信がありますし、直球(への対応)だけでいえば負けないです」と語気を強めた。

巻き返しへ笑顔で決意する綱島(球団広報部撮影)

 「状態が上がってきている自信がある」という綱島は「後半戦、なかなか試合出場がなく、実戦から離れていますが、体も元気にやっています。残り少ない試合数ですが、チャンスをもらえた時はしっかりアピールできるように準備しています。オフにはいい報告ができるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします」と地元・新潟へメッセージを送った。(西武ライオンズ広報部)

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