新日本プロレス14日山形大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、EVILがジェフ・コブに痛恨の2敗目を喫して優勝決定戦(21日、日本武道館)進出の可能性が消滅した。
新チーム「ハウス・オブ・トーチャー」を結成したEVILは今シリーズ、セコンドのディック東郷との二人三脚で1敗をキープ。開幕から7連勝の無敗街道を突き進む怪物・コブとの天王山に臨んだ。
圧倒的なパワーを誇るコブに対し、EVILはやはり要所要所で東郷を介入させ数的優位を築く。レフェリー不在の空間を作り出すと東郷と合体技マジックキラーを発射。アスレチックプレックスで投げられながらもレフェリーを巻き込むと、無法地帯で東郷がワイヤーチョーク攻撃で締め上げるという悪の連携で攻め立てた。
だがそれでも止まらないコブのトラースキックで東郷が排除されると、急所蹴りからのイス攻撃を阻止されEVILもトラースキックを浴びてしまう。そのまま問答無用のツアー・オブ・ジ・アイランド(変型パワースラム)でついに沈められてしまった。
手段を選ばぬファイトでBブロックの優勝戦線に生き残ってきたEVILも、ついに天罰が下り脱落が決定。試合後はノーコメント会場をあとにした。無法を貫き「俺が法律だ」などと息巻いてきたが、オカダ・カズチカとコブのBブロック2強は、その法を超越した存在だったと言えるのかもしれない。