新造の海上バス「シーバス・エース」お披露目 高さ抑え橋下も通過可能に、広がるクルーズ

お披露目された「SEA BASS ACE(シーバス・エース)」=新港ふ頭さん橋

 横浜港内を観光できる新造の海上バス「SEA BASS ACE(シーバス・エース)」が14日、関係者にお披露目された。水深が浅い場所を航行できるため、定期航路に加えて工場夜景や大岡川観光など、さまざまなクルーズが計画されている。10月下旬に就航予定。

 運航会社の「ポートサービス」(横浜市中区)によると、全長18.9メートル、幅4.6メートルで73人の旅客が乗船できる。天井部分のルーフトップデッキに上がることができるのが特徴で、潮風を浴びながら周囲を一望できる。

 船内にはドリンクカウンターやバリアフリートイレ、多言語で観光案内を表示するサイネージモニターを設置。天井部分まで届く広い窓を備えている。

 ルーフトップデッキの手すりを折りたたみ、高さを抑えることで運河や川に架かる橋の下も通過できる。満船時、水面に沈む深さ(喫水)は約60センチ。2メートル弱の従来船に比べて浅く、船の揺れを抑える機構も導入されている。

 14日の完成記念レセプションで、同社の斉藤宏之社長は「新しい時代のエースとなり、横浜を盛り上げる一助になれば」と話した。

 定期航路は横浜駅東口と山下公園間を結び、シーバス・エースと昨年新造されたシーバス・ゼロを含めた4隻で運航する。

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