チームのミス帳消し弾! ロッテ・岡の劇的サヨナラ本塁打でM「8」

お立ち台で「8」の文字を指さすロッテ・岡(東スポWeb)

ロッテが15日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)にサヨナラ勝ち。優勝へのマジックを「8」に減らした。

まさに奇跡の一撃だった。同点で迎えた9回二死一塁で打席に立ったのは岡大海外野手(30)。ソフトバンクの守護神・森から、中堅左のスタンド最前列へと運んだ。

「打った感じは『いったかな』と思ったんですが、外野手の追い方を見て大丈夫かなと。でも最後に入ってくれたので良かったと思います」とは試合後の岡。興奮を抑えきれない様子で語ったが、この日のチームは重圧からか信じられないミスが続出していた。

初回二死から先発・岩下が突如制球を乱し3連続四球で満塁のピンチを招くと、2回には名手・エチェバリアが今宮の何でもない遊ゴロをまさかの「トンネル」。どちらもソフトバンクの拙攻に助けられ無失点で切り抜けたが、5回には岩下の暴投で先制点を献上。打線も8回までわずか2安打で、加藤の2号ソロで1点を奪うのがやっとだった。

ロッテは昨季もソフトバンクと終盤まで激しい優勝争いを繰り広げたが、最終的にソフトバンクに14ゲーム差をつけられたため、今季のようなシーズン最終盤の熾烈な優勝争いはここ数年で経験がない。それはオリックスも同じことだが、ガチガチとなっても無理のないところ、岡の起死回生のサヨナラ弾で何とか勝利をもぎ取り、自力でマジックナンバーを減らすことに成功できた。

井口監督は試合後「残り試合、今日を含めてもう10試合なので。ギアを上げるしかない。とにかく全員で一つになって。最後までそういう戦いをしっかりと悔いの残らないようにやっていきたい」と力を込めた。このまま一気に優勝へと突き進めるか。

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