今年のWSで見たい対戦カード 最大の注目は「因縁の再戦」?

メジャーリーグでは両リーグの地区シリーズが終了し、日本時間10月16日からリーグ優勝決定シリーズがスタート。2021年シーズンのチャンピオンはアストロズ、レッドソックス、ブレーブス、ドジャースの4チームに絞られた。メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチ記者は、実現する可能性のあるワールドシリーズの対戦カード4つを1位から4位までランク付け。1位にはアストロズが不正なサイン盗みを行っていたことが発覚した2017年のワールドシリーズの再戦となる「アストロズ対ドジャース」が選ばれた。

アストロズとドジャースがワールドシリーズで対戦したのは4年前。特に目新しさのない対戦カードだが、サイン盗み問題の因縁があり、アストロズに対して挑発的な態度を取り続けているジョー・ケリー(ドジャース)の存在も含め、大いに盛り上がることは間違いないだろう。

2位には「レッドソックス対ドジャース」がランクイン。この2チームはワールドシリーズで3年前に対戦しているが、当時レッドソックスの中心選手だったムーキー・ベッツはアレックス・ベルドゥーゴらとの交換でドジャースへ移籍した。また、ドジャースでユーティリティ・プレーヤーとして活躍したエンリケ・ヘルナンデスは現在レッドソックスに在籍している。彼らの凱旋も含め、面白い対戦となりそうだ。

3位に選ばれたのは「ブレーブス対レッドソックス」。ブレーブスは過去に9度、レッドソックスは過去に13度ワールドシリーズに出場しているが、驚くべきことに、この2チームは1度もワールドシリーズで対戦したことがない。ブレーブスが1952年までボストンを本拠地としていたことも含め、注目のカードとなる。

4位は「ブレーブス対アストロズ」。この2チームはアストロズがナ・リーグ中部地区の強豪だったころにポストシーズンで頻繁に対戦しており、1997~2005年の9年間で5度も顔を合わせている。ちなみに、現在ブレーブスに在籍しているチャーリー・モートンは2017年ワールドシリーズの胴上げ投手である。

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