米プロバスケットボールNBAの開幕を前に、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する議論が加熱している。
新型コロナウイルス禍の中で、NBAプレーヤーの約95%がワクチンを接種。積極的にワクチン接種を進めるNBAの対応に、マイケル・ジョーダンが「NBA側の考えと完全に一致している」と肯定的な意見を述べた一方で、英放送局「BCC」によると、ブルックリン・ネッツに所属するカイリー・アービングのワクチン接種を拒む姿勢が波紋を呼んでいるという。
同放送局は「ブルックリン・ネッツのスター選手は、地元のワクチン規定により、最低でも1回の接種を受けるまでは、ニューヨークのチームでプレーや練習ができず、ホームゲームにも出場できない」と報道。そのため、NBA側は約1560万ドル(約18億円)の損失を被ると伝えた。
その一方で、アービングは「自分にとってベストなことをしている」と主張。当然、ワクチンを打たない権利を行使することも可能だ。そのため、ネッツのショーン・マークスGMは「アービングは個人的な選択をしており、我々は彼の個人的な選択権を尊重する」と説明した。
ワクチン接種の可否を巡っては、共和党のテッド・クルーズ上院議員が自身のツイッターで、カイリー・アービングなどのNBAのワクチン未接種選手らに「賛同する」とツイート。スポーツの枠を超えて、様々な意見が飛び交っているようだ。