スーパーフォーミュラ・ライツ第15戦はアレジがポール・トゥ・ウインで今季3勝目を飾る

 Buzz presents 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は10月16日、栃木県のツインリンクもてぎで14周の決勝レースが行われ、ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を飾った。ランキング首位の名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)は4位でチェッカーを受けたが、チャンピオン決定は第16戦以降に持ち越された。

 直前に行われたスーパーフォーミュラの公式予選から小雨が舞い、難しいコンディションとなっていたツインリンクもてぎ。ただスーパーフォーミュラ・ライツのコースインから雨は止んでおり、全車がスリックを装着してグリッドについた。

 フォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションのアレジが好スタート。2番手の佐藤がわずかに遅れ、3番手スタートの小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)が並ぶ。ただ、佐藤と小高の3コーナーの攻防のなかで小高はわずかに遅れ、スタートでジャンプアップした三宅淳詞(MAX RACING 320)が3番手へ浮上する。

 一方、スタートで遅れ順位を落としたのは4番手グリッドだった神晴也(Byoubugaura B-MAX Racing 320)。逆に順位を上げたのは、グリッド降格のペナルティを受けていた名取。4番手に浮上し、三宅を追う展開となった。

 序盤はアレジがリード、佐藤が1秒強の間で追う展開となるが、白熱し始めたのは3番手争い。三宅、名取、小高が一団となり、わずかにギャップが開き平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)を先頭にした河野駿佑(RS FINE K&N 320)、神の3台ずつのバトルが白熱した。この戦いの均衡は10周目、まずは神が河野をかわすところで崩れはじめる。

 戦いは三宅を先頭にした5台の戦いに変化していったが、三宅は名取にまったくスキをみせず、争いは膠着状態のまま終盤へ。そんな争いを後目にリードを築いていったアレジは、1分43秒851というファステストラップをマーク。最後は佐藤に2.794秒のギャップを築き、今季3勝目を飾った。

 2位は佐藤、そしてファイナルラップまできっちりと順位を守った三宅が3位に。名取は4位となり、名取のチャンピオン決定は10月17日以降に持ち越された。5位は小高、6位は平良とTOM’S勢が続いた。マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)とのバトルも制し総合9位でチェッカーを受けた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が勝利を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第15戦 決勝結果

Pos M No Driver Car Name Team Laps Grid Qualify

1

36 G.アレジ Deloitte. TOM’S 320 TOM’S 14 1 1’42.929

2

2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 14 2 1’43.126

3

10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 14 6 1’43.628

4

50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 14 5 1’42.884

5

1 小高一斗 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 14 3 1’43.330

6

37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 14 8 1’43.934

7

52 神晴也 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 14 4 1’43.556

8

35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 14 7 1’43.678

9 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 14 9 1’44.934

10

30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 14 10 1’46.351

11 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 14 11 1’47.176

12 M 51 SYUJI B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING 14 12 1’50.367

天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320) 1’43.851(13/14)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦 スタート
ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)
三宅淳詞(MAX RACING 320)を先頭とした3番手争い
平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)
ジュリアーノ・アレジ(Deloitte. TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第15戦 表彰台

© 株式会社三栄