ふた使いモザイクアート 美郷町立図書館で制作中

ペットボトルのふたで絵の制作に取り組んでいる美郷町立西郷図書館

 SDGsに関心を―。美郷町の町立図書館3館で、来館者らが提供したペットボトルのふたを使ったモザイクアートの制作が進んでいる。来館者は制作にも参加しており、完成を楽しみにしながらリサイクルに励んでいる。
 新型コロナウイルスの影響で催しが開けない中、町教委と西郷、南郷、北郷図書館が初めて企画した。各図書館と町教委が窓口でふたを回収し、洗浄して色ごとに仕分け。来館者は下絵に描かれた丸の色に合わせてふたを貼り付けていく。完成する絵は図書館ごとに異なるという。
 使ったふたは絵の完成後、業者を通じて途上国の子どもにポリオワクチンを贈る活動に寄付する。
 8月に制作を開始した西郷図書館では、ふたを持参する町民が増えてきた。町教委は「リサイクルの意識が芽生えてきたのでは。楽しみながら環境や世界のためにできることを実践してもらえたらうれしい」としている。

© 株式会社宮崎日日新聞社