競泳の日本短水路選手権初日(16日、東京辰巳国際水泳場)、男子200メートル背泳ぎは東京五輪代表の入江陵介(31=イトマン東進)が1分49秒82で優勝した。
まだまだトップの座を譲るつもりはない。この日は50メートル背泳ぎにも出場し、自己ベストを更新する23秒21で2位。2種目のレースを終えた入江は「思ったより速かったのですごくうれしいし、50メートルではベストも出たので比較的いい泳ぎができたんじゃないか」と自己評価した。
五輪の競泳日本代表で主将を務めたベテランが再びスタートを切った。「五輪後は3週間ほど休みをもらいながら自分自身、本当の気持ちと向き合いながらやってきた」と切り出すと「やはり自分の中では『やりたい』という気持ちがあった」と、現役続行のスイッチが入ったという。
大舞台の次に見据えるのは来年5月の世界選手権(福岡)だ。またも自国開催となる大会を〝大一番〟に位置づけ「選考会に向けて頑張っていきたいし、日本水泳界を盛り上げていきたい」と力強く語った。