長崎県内全区で与野党対決 衆院選 あす公示 無所属、諸派も参戦

 第49回衆院選は19日公示される。県内4小選挙区には前職4人、新人9人の計13人が立候補を予定。全選挙区で与野党対決の構図となり、自民は長崎1区と2区で前職の引退に伴い新人を擁立する。野党は1区で国民民主前職が県内唯一の議席死守に臨み、2~4区で立憲民主が議席奪取を狙う。3区は無所属、諸派の新人各1人、4区は無所属2新人が参戦する。投開票は31日。
 1区は国民民主前職の西岡秀子氏(57)が連合長崎などの支援を受け再選を目指す。自民新人の初村滝一郎氏(42)は県議、市議らが全面バックアップ。共産新人の安江綾子氏(44)も被爆地の思いを訴え、支持拡大を図る。
 2区は前職の父の地盤を受け継いだ自民新人の加藤竜祥氏(41)と、島原藩主の遠縁で比例北陸信越からくら替えする立民前職の松平浩一氏(47)が、ともに知名度アップを図っている。
 3区は強固な組織票を持つ自民前職の谷川弥一氏(80)が街頭で国境離島新法など実績を訴える。立民新人の山田勝彦氏(42)は若さを打ち出し「世代交代」をアピール。県議を5期務め、地域を“どぶ板”で回ってきた無所属新人の山田博司氏(51)との三つどもえとなるとみられたが、元東彼川棚町議で政治団体代表の石本啓之氏(52)も出馬を表明した。
 4区は、15日にようやく公認が決まった自民前職の北村誠吾氏(74)が街頭活動に力を入れるが、北村氏の引退を求めた前佐世保市議で無所属新人の萩原活(ひろし)氏(61)が批判票の獲得を狙う。立民新人の末次精一氏(58)は街頭で政権交代を訴え、元大学助手で無所属新人の田中隆治氏(78)も立候補する。

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