路上で女性に強制性交未遂、米軍属に懲役4年の実刑 那覇地裁判決

 面識のない女性に性的な暴行をしようとしたほか、沖縄市の路上でひったくりをしたとして、強制性交等未遂と窃盗の罪に問われた米空軍属の男(26)=沖縄県北谷町=に、那覇地裁(大橋弘治裁判長)は18日、懲役4年(求刑懲役5年6月)の実刑判決を言い渡した。

 被告は公判で起訴内容を認めており、量刑が主な争点だった。判決後、控訴するかどうかについて弁護人は「これから本人と話し合う」と述べた。

 判決理由で大橋裁判長は、被告が窃盗事件について捜査機関から取り調べを受けていたのに、より悪質な強制性交等未遂の犯行に及んだと指摘し「意思決定はいっそう厳しく非難されなければならない」と述べた。2つの事件とも、早朝に人けのない住宅街の路上を一人で歩く女性を狙った点にも触れ「悪質な犯行だ」とした。

 被告が犯行を認めているとしつつ「反省は表面的なものにとどまり、自らの行為に真摯に向き合っているとは言いがたい」などとし、執行猶予を付ける余地はないと判示した。

 判決によると、昨年8月16日早朝、沖縄市の路上で、歩いていた女性に近づき、現金約7千円などが入ったショルダーバッグを盗んだ。今年4月17日早朝には、県内の住宅地の路上で、歩いていた女性に対し暴行しようとしたが、女性が抵抗したため未遂に終わった。

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