元陸上選手の小柳結莉さん(長崎南高出身)がこのほど、サッカーJ2のV・ファーレン長崎でチームやスポーツを地域に広める「普及インストラクター」に就任。13日、長崎県諫早市の有喜小で開かれた特別授業で“デビュー”した。小柳さんは講話で自らの経験に触れ、夢に向かって努力することの大切さを伝えた。
小柳さんは女子100メートル障害の県記録保持者で、中学、高校時代から全国大会で入賞してきた。大学卒業後も県内で学校講師を務めながら競技を続けたが、東京五輪出場の夢を追い、2019年からジャパネットに所属して陸上に専念。今年6月の日本選手権で現役を退き、8月から現職に就いた。
6年生26人が特別授業に参加。V長崎の元選手で普及インストラクターの前田悠佑さんが講師となり、みんなで楽しく体を動かした後、小柳さんが「夢」をテーマに講演した。
小柳さんは体育教諭や陸上選手など、成長に応じて変わる夢に向かって努力を続け、今の仕事と出合えた経験を紹介。「今は将来の夢や目標が分からない人も、自分の好きなことや得意なことを知ることから始めてみよう」と呼び掛けた。
ソフトボールをしている森永悠平君は「夢はいつから持ってもいいと教えてもらった。今はプロ野球選手になりたいので、練習を頑張りたい」と刺激を受けた様子だった。
元陸上選手の小柳結莉さん V長崎「普及インストラクター」に就任 諫早・有喜小で特別授業
- Published
- 2021/10/18 12:00 (JST)
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