奥日光で初氷観測 足早に秋駆け抜けて…

バケツに張った氷を手にする姉妹=午前6時半、日光市中宮祠

 奥日光の戦場ケ原(1394メートル)で18日、初氷が観測された。昨年より2日早く、例年より3週間ほど遅い。

 同所で観測を続ける「三本松茶屋」社長鶴巻正男(つるまきまさお)さん(72)によると、戦場ケ原では午前6時半に氷点下7度を記録し、観測用のバケツに厚さ1センチほどの氷が張った。鶴巻さんは「台風など天候不順の影響で初観測が遅くなった」と話す。

 家族と観光で訪れた埼玉県所沢市北岩岡、小学4年金子瑳良(かねこさら)さん(10)と1年理咲(りさ)さん(6)の姉妹は氷を手に「冷たいけど、すごくきれい。見られてよかった」と笑顔だった。

 宇都宮地方気象台によると、同日は強い寒気の影響で県内の全14観測地点で今季最低気温となった。

 鶴巻さんによると、戦場ケ原の紅葉は今週中に見頃を迎える。

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