〈上越市長選〉衆院選公示で規制 活動足踏み、告示後に照準 出馬予定2陣営

 衆院選が公示された19日から23日までの5日間は、公職選挙法の規定により、24日告示の上越市長選・同市議補選の立候補予定者の後援会や政党、政治団体の政治活動に規制が生じる。集会や街宣といった組織的な動きができない〝足踏み〟状態の中、各陣営は来る選挙戦に照準を合わせている。

 市長選への立候補を表明している中川幹太氏(46)の陣営では、制限が生じる前と後で、活動に目立った変化は見られない。

 中川氏個人では、これまで同様に精力的なあいさつ回りを展開。主に直近の後援会入会者、その紹介者らを訪ねて地域を回り、支持拡大に奔走。一方の後援会組織では、24日以降の活動に向けて着々と準備を進めている。

 後援会の水澤弘行副会長は「確かに街宣などはできないが、(全体的に)さほど影響はない。かえって、(24日以降の活動のための)ちょうどいい準備期間」と話す。

 同じく市長選に出馬予定の野澤朗氏(64)の陣営は活動制限を受け、19日から23日までの間に複数回予定していた集会を全て中止に。後援会の内山米六会長は「(野澤氏の)まちづくりへの熱い思いを、じかにお伝えできる機会が少なくなった」とこぼす一方で、「ルールの範囲内で、精いっぱいやるしかない」と前を向く。

 野澤氏個人のあいさつ回り、SNSを通じた情報発信の今まで以上の強化による支持拡大を図りつつ、告示後を見据えて体制を整えている。内山会長は「気を引き締めて、頑張っていく」と気持ちを新たにしている。

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