【新日本・G1】痛みに耐え棚橋から金星挙げたタイチが休場届提出「すぐに戻って来る」

棚橋を下し3勝目を挙げたタイチ(東スポWeb)

新日本プロレス20日日本武道館大会「G1クライマックス」Bブロック公式戦で、タイチ(41)がIWGP・USヘビー級王者の棚橋弘至(44)を撃破し3勝目を挙げた。

シリーズ中に脇腹を痛め満身創痍の戦いが続くタイチは、開幕2連勝から悪夢の6連敗と低迷。「序二段陥落」と自虐的な発言も繰り出しつつ、US王者からの金星を狙い聖地のリングにあがった。

開始早々からデンジャラスバックドロップを決め短期決着を狙う。だがブラックメフィストは阻止されると、勝負に徹した棚橋から脇腹を狙われて主導権を奪われた。

何とかデンジャラスバックドロップ、天翔十字鳳で反撃に転じたタイチだが、脇腹の痛みからか動きは精彩を欠く。ツイスト&シャウトからスリングブレイド、ハイフライアタックを浴びて窮地に陥った。それでも棚橋のハイフライフローを間一髪でかわすと、タイチ式外道クラッチで丸め込み。電光石火の3カウントを奪い、最後の最後で意地をみせつけた。痛みに耐え、よく頑張った。感動した。

千秋楽で横綱から金星を挙げ次の場所に明るい兆し。タイチは「時にはケガに悩まされて序二段に陥落するのもいいな。忘れてたよ。照ノ富士だってそうやって上がってきたんだよ。引退まで考えて。だけどいま横綱になってる。序二段からでも遅くねえってことだよな。やってやる」とここから番付をあげていく決意を明かした。

とはいえやはり脇腹の症状は深刻だ。「このままじゃ新横綱どころかなんにもなんねえ。時には休場するのも大事だろ。この後、新日本プロレス協会に休場届を出す。待っとけ、すぐ戻って来る」と、21日日本武道館大会以降は欠場し治療に専念する意思を明かしていた。

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