【世界体操】コロナ陽性者発生で消毒 あん馬で滑ったと選手が不満

東京五輪でも活躍したマクレナガン(ロイター)

体操の世界選手権で起こった予想外のハプニングで、アイルランド選手が嘆きだ。

20日に行われた男子予選第5班で、演技を終えたコロンビア選手から新型コロナウイルスの陽性反応が出た。第5班終了後、防護服に身を包んだスタッフが、全種目の器具を丁寧に清掃、消毒。約90分遅れて第6班の演技が始まった。

第6班の選手は演技前に待たされた格好に。あん馬で元世界3位のリース・マクレナガン(アイルランド)は、あん馬で滑るなどし得点が伸びず、決勝進出を逃した。その後ツイッターに「ここまでトレーニングしてきたのに、器具からチョークの粉が拭き取られ、出場するまで1時間30分待つように言われたのは悲しい。前に参加した選手がコロナの陽性反応を示したからです。このような世界が繰り返されないことを祈るしかない」とボヤキ。防護服であん馬を消毒する係員の写真も投稿し「すべすべにしたね」とも記している。

東京五輪時には、選手村の段ボールベッドの上で飛び跳ね「丈夫だよ」と〝セックス防止ベッドではない〟ことを証明し、話題になったマクレナガン。また違った問題を提起している。

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