【卓球】張本智和 五輪延期もモチベーション保てたワケ「誰と対戦するために練習しているか分からない時期に…」

イベントに出席した張本(シスコシステムズ提供)

卓球男子で東京五輪団体銅メダルの張本智和(18=木下グループ)が21日、女子団体銀メダルの石川佳純(28=全農)とともにシスコシステムズの記者発表会に出席した。

ネットワークシステムのサービスを行う同社から試合映像やデータ分析のアプリなどの提供を受ける張本は、シングルス4回戦で姿を消したものの、団体でエース起用に応えて表彰台に立った。初の大舞台を経験し「あっという間に五輪が終わってしまったような、夢から覚めてしまったような状態。またあの舞台に戻りたいと思いますし、そのためにまたこれから3年間頑張りたいなと思います」と語った。

データ分析については、自身が打つコースの傾向を調べることに活用したという。さらに「相手の得意なコース、意外とバックハンドが得意と思っていた相手がフォアの得点が多いこともあった。そういうのはデータを見て再認識させられた点もあって、そういうところが試合につながりました」と振り返る。

昨年3月に五輪の1年延期が決まってからは、試合ができず「ほぼ半年間ずっと自宅で練習だった」。そうした中で「誰と対戦するために練習しているのか少し分からない時期に動画を見て、この選手に合わせた練習だったり、他の選手に合わせた練習に変更できた」と、モチベーション維持にもつながった。

3年後のパリ五輪に向けて再スタートを切った張本。まずは11月の世界選手権(米ヒューストン)に照準を合わせ、シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目に出場する。

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