環境保全 関心高める 延岡高生、家田湿原など観察

成迫平五郎さん(左)の案内で家田湿原を訪れた延岡高1年生

 延岡高(川越勇二校長、718人)普通科1年生は15日、延岡市北川町の川坂・家田湿原などでフィールドワークを行った。専門家から同湿原の植生などについて解説を受け、環境保全やSDGs(持続可能な開発目標)への関心を高めた。
 同校が昨年度から取り組むスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環で、2年生で取り組む課題研究のテーマ選びの参考にしようと実施。同湿原のほか比叡山や高千穂峡などの地質観察、海洋生物観察の3コースを設定した。
 このうち「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」移行区域内にある延岡市の家田湿原では、県環境保全アドバイザーの成迫平五郎さん(78)や地域住民らの案内を受け昆虫や植物などを観察。環境省や県指定の絶滅危惧種が残る植生などを学んだ。
 松尾妃菜さん(15)は「希少な生態系が多くの人たちの手で保護されていると知り、私たちも守り継いでいかなければならないと感じた」と話していた。学習成果は来年2月、1年生全員が発表する。

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