ヤクルト・川端が若松勉に並ぶ代打18打点 山田、村上も続き一挙5得点

4回、適時打を放つ川端(東スポWeb)

役者たちが見事に仕事を果たした。ヤクルトが21日の広島戦(神宮)の4回、打者9人、一挙5点の猛攻で逆転に成功した。

6年ぶりのリーグ優勝へ突き進みたいヤクルトは先発のエース・小川が3失点と厳しい展開を強いられた。

それでも1―3で迎えたこの回、先頭の6番・サンタナが広島先発のエース・大瀬良から左翼線を痛烈に破る安打で出塁すると、続く元山が死球でチャンスを拡大。8番・古賀がきっちり犠打を決め、一死二、三塁とするとここで高津監督が勝負に出た。小川に代えて〝代打の神様〟川端慎吾内野手(34)をコール。川端は起用に応え中前適時打を放ち1点差に。

代打打率3割7分5厘と勝負強さを見せ続ける川端はこれで代打で18打点目。〝ミスタースワローズ〟若松勉さんが1988年に記録した代打打点のシーズン球団記録に並んだ。また代打での30安打は真中満が2007年に記録した同記録にあと1と迫った。

川端は「取られた直後だったので1点でも取り返したかった。ランナーをかえすことだけを考えてました。チャンスで打つことができて良かったです」と振り返った。

なおも二死満塁とすると3番の主将・山田が左前へ適時打を放ち同点に。さらに満塁は続き、主砲・村上が左中間へ2打席連続となる走者一掃の3点適時二塁打で逆転に成功し6―3。代打の切り札、主将、主砲がそれぞれ勝負強さを発揮し、大瀬良をKOした。

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