広島がヤクルトに大逆転勝利で奇跡CS出場に望み 本塁激走の宇草「全力で1周」  

7回、中前打を放つ宇草(東スポWeb)

鯉は死なない。広島が21日、ヤクルト戦(神宮)で11―7と逆転勝ち。15安打2ケタ得点の打線大爆発で逆転CS出場へ望みをつないだ。

絶対に負けられない一戦だった。残り6試合で一敗すれば今季4位以下が確定し、事実上の〝終戦〟となる。そんな背水の状況下でカープナインの必勝を期す執念が終盤に結実した。3点を追う7回無死一、二塁から宇草の中前打が飛び出し、守備のミスも絡んで6―6のタイスコア。相手中堅の塩見が打球を後逸する間、一気に激走し自ら同点のホームを踏んだ宇草は「とにかくつなげるようにと思って(打席に)入りました」と振り返ると、本塁生還について「あんなに全力で1周したことはないです。大学の時にあったかな。練習試合であった気がします」と笑みをみせた。

勢いはその後も止まらない。若鯉・宇草の一打と激走で試合を振り出しに戻すと坂倉の右前適時打、菊池の左翼への適時打、さらに会沢の2点適時打と打者11人の猛爆を浴びせ、この7回は7安打7得点のビッグイニング。豪打爆発で一気にひっくり返すと8回にも西川の適時二塁打で1点を追加し、そのままリードを保って白星を手中に収めた。

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